台風201512号 (HALOLA) ハリケーン名 = ハロラ (HALOLA)

2015年07月25日 09:30 JST

台風12号(HALOLA)はようやく転向して北上を始めました。大東島地方は暴風域、沖縄本島および奄美も強風域に入っており、南大東では5:46に最大瞬間風速43.7m/sを記録しています。今後の予報によると、徳之島を中心に沖永良部島から奄美大島の間の地域を直撃する可能性が高まっていますが、台風による影響は各地で異なりそうですので、強風と大雨のそれぞれに注意して下さい。今回の台風は特に中心付近で風雨が強いタイプのようですので、中心がどこを通過するかは重要な点となりますが、その他に忘れてならないのは中心の西から南に分布している強い雨雲で、一般に影響が小さいと思われている進行方向左側や台風通過後に、大雨となる恐れもあります。 ところで台風12号はすでにレアな記録を生んでいます。それは越境台風かつ復活台風という記録です。越境台風については台風200612号のところでリストをまとめましたが、その後に増えて現在は29個となっています。これと復活台風のリストを見比べると、越境台風と復活台風の両方を満たしたのは過去に台風197228号しか例がなく、今回が2個めというレアな記録です。 そして実は、もう一つの「大記録」が誕生する可能性が高まってきました。それはもっとも西まで進んだ越境台風という記録です。これまでの記録は台風199719号の東経129.6度でした。東経180度線を越えてはるばる西に進み、さらに東経130度線まで越えた台風は、過去に1個しかないのです。台風12号は間もなく、東経130度線を越える2個めの台風となります。そして予報によると、従来の記録を更新する可能性も高くなっています。参考のために、台風199719号と台風201512号の経路比較図を掲載しておきます。 西経域での経路も含めた経路図によると、この台風はもともと西経170度付近で生まれたことがわかります。消滅寸前の危機を乗り越え、もっと早く転向するとの予報をものともせず、経度にして60度におよぶ2週間の長旅を経て、はるばる来たぜ沖縄・奄美へ、となってしまいました。沖縄・奄美にとってはまさかの展開ではありますが、太平洋高気圧の勢力の微妙な変化がこの大記録を生み出したと言えます。

2015年07月24日 08:30 JST

台風12号(HALOLA)は結局転向しないまま、大東島地方から沖縄本島、奄美地方に接近する見込みです。当初の予報と比べると大幅な大回りコースとなりました。 この大回りコースがどこまで大回りなのかを知るために、台風予報履歴/予報時刻固定を使って、予報時刻を固定した場合の予報の変化を追跡してみましょう。例えば7月25日9時の予報は、120時間予報では静岡の南方になっていたのが、どんどん沖縄本島に近付いてきていますし、7月26日21時の予報は、120時間予報では同じく静岡の南方になっていたのが、韓国南部に近付いてきています。もともと台風の予報円は大きめに設定していましたが、そこからもさらに大きくはみ出すコースとなってしまいそうです。 気象庁による台風進路予報の精度検証結果を見てもわかるように、台風予報の精度は毎年少しずつ向上してきています。しかし、台風12号のように大きく外してしまうことが時々あり、これが毎年の予報精度を大きく押し下げる要因にもなります。特に真夏の台風は、経路の予測が難しいケースがあることが知られています。 こうした状況において、台風のアンサンブル予報はどこまで性能を発揮できるのだろうか、というのは興味深いところです。アンサンブル予報とは、予報円という形に整えて情報伝達する前の一種の「生データ」で、シミュレーションの初期条件を変えた場合に台風が取り得る経路を線の集まりとして描いたものです(気象庁による説明)。この情報は解釈が難しい情報であるとして、日本では一般に公開されていませんが、米国などでは既に公開している機関もあり、例えばNOAAのEarth System Research LaboratoryによるExperimental: Tropical Cyclone Tracksでは、試験的な公開データを閲覧することが可能です。生データの段階で、台風12号が沖縄に接近する可能性をどの程度まで予想し得たのか、そのあたりのデータは見てみたい気がします。

2015年07月22日 08:15 JST

台風12号(HALOLA)は南寄りのコースを進んでおり、当初の予報よりも西まで大回りすることになって、本州方面への接近時刻も遅くなりつつあります。「デジタル台風」では3種類の進路予想図を提供しておりますので、目的に応じて使い分けて、最新の情報を入手してください。
  • 台風進路予想図は、これまでの経路と最新の予報を表示します。最もシンプルで使いやすい図です。また暴風域や強風域も確認できます。
  • 台風予報履歴/発表時刻固定は、ある発表時刻に対して、実況から(最大)120時間予報までがどう変化するかを表示します。日本接近時には、最も細かい時間間隔で予報を表示します。
  • 台風予報履歴/予報時刻固定は、ある予報時刻に対して、(最大)120時間予報から実況までがどう変化してきたかを表示します。理解がやや難しい図ですが、予報の変化を知るにはこれが最適です。

2015年07月20日 10:30 JST

台風12号(HALOLA)は7月18日に熱帯低気圧に変わりましたが、今朝になって台風として復活しました。復活台風は台風201407号以来となります。ちなみに過去の復活台風については、資料室復活台風のリストをご覧下さい。

2015年07月13日 10:30 JST

台風12号(HALOLA)は、西経域から進んできた熱帯低気圧が、ミッドウェー諸島近海で台風に変わったものです。西経域からの越境台風は台風201413号(GENEVIEVE)以来となります。

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