台風16号(MALAKAS)は与那国島付近を通過して東シナ海を進んでいます。昨日の10:06には与那国島で最大瞬間風速66.8m/sを記録し、アメダス10分値では11:00に最低気圧936.9hPaを記録しています。与那国島では昨年の台風201521号が最大瞬間風速81.1m/sを記録していますが、今回はこの時と比べて、風速は及びませんでしたが気圧はさらに低くなりました。その様子を見るために、アメダス10分値をグラフ化してみましょう。

与那国島（沖縄県）	石垣島（沖縄県）	波照間（沖縄県）
橙線は平均風速(m/s)、赤線は最大瞬間風速(m/s)、緑線は海面気圧(hPa)、薄青棒は10分間降水量(mm)。参考：気象庁観測データ「10分ごとの値」

与那国島における気圧と風速の変化がほぼ対称になっており、与那国島は台風の眼の中に入ったと考えられます。レーダー動画を見ても、台風の眼は与那国島を通過しているように見えます。一方、台風の北上コースは石垣島からは離れていたため、石垣島での風速はそれほど強くはなりませんでした。

台風16号（MALAKAS）がフィリピンの東で発生しました。この台風は、当面は台風14号の後を追いつつ、その後は沖縄方面へと徐々に曲がる予報となっています。今シーズンはまだ本格的な台風が接近していない沖縄ですが、いよいよ強力な台風がやってくる可能性が出てきました。