台風202410号 (SHANSHAN) 台風の名前 = サンサン (SHANSHAN) : 少女の名前 [香港]

2024年09月01日 12:00 JST

台風10号(サンサン)は東海道沖でほぼ停滞しており、間もなく熱帯低気圧に変わる見込みです。数日間も続いていた大雨は小康状態になりましたが、まだ雨雲が発生しやすい状態は続いています。今回の大雨では、東京都西部や神奈川県西部、静岡県東部などを中心に72時間降水量記録を更新した地点が続出し、これらの地域では記録的な大雨となりました。そしてこの地域を通る東海道新幹線の運休が続いたことで、交通は大混乱しています。その代替ルートとしての北陸新幹線など、通行不可地域を迂回する複数ルートを確保することの重要性が改めて認識されました。 なお本日は「防災の日」、そして1923年の関東大震災から101年を迎えます。最近は、南海トラフ地震臨時情報南海トラフ地震関連解説情報)が初めて発表されるなど、事前の情報周知が積極的に行なわれるようになりました。台風に対する交通機関の計画運休なども、事前の情報周知の一つと言えるでしょう。一方、今後の気候変動によって、従来とは異なる災害が発生する可能性もあり、今回の長時間降雨もその一つの兆しかもしれません。時代に合わせて、防災と減災も常にアップデートしていくことが求められています。

2024年08月31日 11:30 JST

台風10号(サンサン)は相変わらず動きが遅く、勢力を弱めたものの強い雨雲が残っています。さらに、暖かく湿った空気の通り道が台風から北海道にまで延びており、東海から東日本、北海道にかけて、ところどころで強い雨が降っています。今後も雨雲レーダーなどを確認して、大雨に備えてください。 さて、台風10号は、気象予測が進歩した最近10年ぐらいの間で見ると、最も予報が難しかった台風になるかもしれません。台風予報履歴/予報誤差のページで、実際の進路が予報円に入ったかどうかの成績を見ると、117/120時間予報は全敗しており、しかも最大の予報誤差が2000km近くに達しています。この誤差は北海道と九州の間の距離に匹敵するため、予報から描く台風進路のイメージと実際の進路とが根本的に異なってしまいます。一方、台風の動きが遅かったためか、24時間以内予報の成績は悪くなく、全体として見ればそこそこの成績となっています。 そこで、Wikipedia:複雑な動きをする台風を参考に、過去の台風の予報精度(予報円・予報誤差)と比較してみましょう。
  1. 台風201610号
  2. 台風201705号
  3. 台風201812号
  4. 台風202114号
  5. 台風202211号
  6. 台風202306号
いずれの台風でも、部分的には予想が外れている時間帯がありますが、今回のように予報誤差が約2000kmに達している例はさすがにありません。どうしてここまで誤差が拡大したかについては、今後の研究で原因を探っていくことになるでしょう。また、今回の台風の進路予報については、最近登場したAI気象モデルによる予報の方が良かったという説もあり、シミュレーションとAIの比較も重要な研究テーマになりそうです。参考:ECMWF Charts

2024年08月30日 10:15 JST

台風10号(サンサン)は上陸から1日たってもまだ九州にとどまっており、たいへん動きが遅い台風となっています。今後四国に進みながら熱帯低気圧に変わる見込みですが、台風としては弱まっても、大雨が弱まるとは限りません。台風の中心に近い九州から四国だけでなく、東海から関東、東北にまで大雨が広がっています。特に東日本は、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の通り道となっており、台風中心から離れているにもかかわらず大雨となっています。雨雲レーダー指定河川洪水予報データベース気象警報最新マップ土砂災害警戒情報最新マップなどの情報を確認して、大雨による災害に備えてください。

2024年08月29日 10:15 JST

台風10号(サンサン)は29日8時頃に鹿児島県薩摩川内市付近に上陸しました雨雲レーダーを見ると、九州南部や四国太平洋側、紀伊半島東側などには強い雨雲がかかっています。 今後の進路ですが、本日夜には東に転向し、四国方面へノロノロと進みながら今後数日間は各地に影響を与えそうです。接近のタイミングがまだ定まらない場所も多いですが、大雨は中心から離れたところでも起こりますので、中心の位置にあまりとらわれずに各種の気象情報を確認してください。

2024年08月28日 11:30 JST

台風10号(サンサン)は昨日から急速に発達し、現在は中心気圧935hPa、最大風速50m/sの勢力にまで強まりました。これからさらに発達する可能性もあり、勢力のピークで九州に上陸することになりそうです。台風は動きが遅く、現在は屋久島・種子島地方が暴風域に入りつつあります。宮崎県や高知県には台風の周囲を取り巻く強い雨雲がかかっていますが、東海地方にも昨日から引き続き強い雨雲が延びています。 当初は九州上陸から日本海側に抜けるコースが予想されていましたが、九州で急角度ターンして太平洋側を進む可能性も出てきました。予報円は依然として大きく予報が難しい台風ですが、最新情報を確認しつつ、早めの避難をお願いします。

2024年08月27日 10:30 JST

台風10号(サンサン)は昨夜から再び発達が始まり、勢力が強まってきています。すでに奄美地方の一部が暴風域に入りましたが、今後は奄美地方の大部分が暴風域に入ってきそうです。これから急速に発達するおそれが出てきましたので、厳重に警戒してください。 今後は進路を北に変えて、九州地方に接近する予報です。ただし、台風の中心から離れていても、台風から吹き込む暖かく湿った風により、線状降水帯が発生して大雨となる場所もでてきます。動きが遅い台風のため大雨も長時間となりそうで、特に九州南部は雨量がかなり増える見込みです。台風の中心位置だけでなく、雨雲の状況にも注意してください。

2024年08月26日 18:30 JST

台風10号(サンサン)はその後も西に進み、とうとう九州の南方まで到達しました。奄美が間もなく強風域に入り、その後は九州に上陸する可能性が高まっています。この地域の海水温は高いものの、周囲の環境によって台風の発達が阻害されているようで、勢力もまだそれほど強くはなっていません。台風予報履歴/予報誤差を見ると、この台風の進路予測が当初から大きく変化してきたことがわかります。今後も最新情報にご注意ください。

2024年08月25日 10:00 JST

台風10号(サンサン)は徐々に発達し、進路は西向きになってきました。そして予報でも、台風が今後も北西に進んで九州の南方まで到達する進路に変わってきました。台風予報履歴/予報時刻基準を見ると、同時刻の予報位置が南西に移動しているため、当初の予報よりもコースは西に、スピードは遅くなりつつあるように見えます。予報が難しい台風と考えられるため、最新情報にご注意ください。

2024年08月22日 11:30 JST

台風10号(サンサン)がマリアナ諸島で発生しました。今後は発達しながら、北上して日本列島に接近する予報です。ただ、予報円がまだ大きく、どの地域に大きな影響が出るかはまだわからない段階です。

関連する台風ブログ記事

  1. 2023年台風6号(カーヌン|KHANUN)
  2. 2022年台風8号(メアリー|MEARI)
  3. 2020年台風10号(ハイシェン|HAISHEN)
  4. 2024年台風5号(マリア|MARIA)
  5. 2018年台風24号(チャーミー|TRAMI)
  6. 2022年台風14号(ナンマドル|NANMADOL)
  7. 2019年台風10号(クローサ|KROSA)
  8. 2023年台風7号(ラン|LAN)
  9. 2011年台風6号(マーゴン|MA-ON)
  10. 2015年台風9号(チャンホン|CHAN-HOM)