2005年07月26日
台風7号(BANYAN)は鴨川市付近の房総半島に上陸したと、気象庁から発表がありました。まさにギリギリ・スレスレの上陸といった感じ(?)ですが、ひとまず2005年最初の上陸台風となりました。ただし リアルタイムレーダーを見てもわかるように、南東側の強い雨雲はもう陸地から遠ざかっています。こういった微妙な経路の場合に上陸を認定するかどうかという問題は、いろいろな要因を総合的に判断せねばならず、難しい問題だなと思います。
2005年07月26日
台風7号(BANYAN)は暴風域も消え、少しずつ衰えながら関東へと向かっています。ただし雨雲は中心付近にあるわけではなく、むしろ周辺部にあります。中心がどこにあるかよりも、雨雲がどこにあるかの方に注意を払ったほうがよいかもしれません。
さて、台風の接近に伴って本日はウェブサイトがたいへん混雑し、ご不便をおかけしております。特に午前9:00過ぎにはトラフィックが限界を越えて一部のサーバが停止してしまいましたので、アクセス急増緊急対策として、サーバを1台増強しました。多少は反応が早くなればよいのですが。
2005年07月25日
日本付近の気象衛星画像の過去の動画(例えば 赤外1)を見ていると、ずっと台風の東側にあった雨雲が、夕方になって台風の北側に回り込み(?)、東海〜関東に接近してきました。あるいは台風の雲と前線の雲とが合体したのかもしれません。強風についてはともかく、大雨にはやや警戒が必要となってきたような感じに見えます。明日にかけて台風は上陸する可能性が濃厚ですので、必ず気象庁発表の警報・注意報などをご確認下さい。
2005年07月25日
台風7号(BANYAN)は結局のところあまり発達せずに、日本列島に接近してきました。台風の東側には厚い雲ができている一方で、西側にはさっぱりと雲ができず、相変わらず偏った構造のままとなっています。また地上の風速を見ても風が強いエリアと風が弱いエリアが入り混っていて、確かに強風域は広いものの、どうもバランスの悪い格好です。これは、中心付近よりも周辺部で気圧変化(風速)が大きいという、いわゆる「鍋底(なべ底)型」の構造を示しているとも考えられるでしょう。最初の段階で広がりすぎていた渦は、結局のところギュッと集中することができなかったようです。
2005年07月24日
台風7号(BANYAN)は昨日までは図体が大き過ぎて締まりのない格好となっていましたが、徐々に中心付近の雲とその東側にのびる太い雲の帯、という2つの部分に組織化されてきました。この太い雲の帯あたりまで強風域が広がっているのだとすると、この台風は、中心付近から離れた地域でも強風や大雨を引き起こしうる構造となっているようです。
2005年07月23日
台風7号(BANYAN)はまだ雲がばらけているものの、徐々に中心付近にも厚い雲が生まれてきました。今日からは少しずつ発達を始めそうな雰囲気です。
2005年07月22日
台風7号(BANYAN)がフィリピンの東で発生しました。先に発生していた台風6号がかすんでしまうほどの大きな渦を巻いています。台風7号の発生時刻で台風画像を比較してみると、中心気圧は台風6号も台風7号も992hPaと同じ値ですが、その大きさは全く異なり、台風7号の方がはるかに大きいことがわかります。ところが、最大風速を比べてみると、小さな台風6号の方が45ktなのに対して、大きな台風7号はまだ35ktしかありません。ぱっと見ると大きな台風の方が風速が強そうに思えますが、一般的に風速は気圧の傾きで決まりますので、大きい台風はかえって風速が弱いこともあるのです。
台風7号のように最初から大きな台風は、大型で非常に強い台風にまで発達していく可能性がある一方で、範囲が大きすぎて台風の中心が定まらず、大きいけれどもあまり強くない台風で終わる場合もあります。気象庁などが発表している現在の予報は、今後も中心気圧が急に深まることはないという予報になっており、後者のパターンが想定されているのかもしれません。ただし予報が日々変わっていくこともありますので、注意を払っておく必要があると思います。
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