今年の台風シーズンの台風経路図を見ると、いくつもの台風が同じようなところを繰り返し通過していることがわかります。例えば沖縄の先島諸島から台湾にかけてのエリア。今シーズンはここを強い台風が繰り返し通過しました。そしてもう一つ、伊豆諸島が、今年は台風の当たり年になっています。今回の台風２０号(KIROGI)も、再び伊豆諸島を通過することになりそうです。台風はまだ眼が見えており、強い勢力を保っています。

台風の話題ではありませんが、今年はハリケーン「カトリーナ」がニューオーリンズに大規模災害を引き起こすなど、北大西洋のハリケーンの活動がとりわけ活発になっています。本日はついにTropical Storm WILMAが発生し、1933年の最多記録に並ぶ21個目の命名熱帯低気圧（日本の「台風」に相当）となりました。1944年以降の信頼できる記録の中では、1995年の19個を抜いて最多記録をすでに更新中です。そして、もう一つのハリケーンが発生すれば、いよいよ史上初のギリシャ文字ハリケーン「アルファ」の誕生となります。 なお、台風の発生個数は現在のところ平年よりやや少なく、北西太平洋に関しては特に活発化の兆しは出ていないようです。

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台風２０号(KIROGI)は気象庁の予報官泣かせの進路を取っています。東に進むかと思えば北に進んだり、北に進むと思えば東に進んだり。上の図は気象庁のウェブサイトに掲載された台風予想進路図の時系列を示していますが、気象庁の予報官が数値予報の結果を眺めながらあれこれ考えて、予報円をコマメに修正していることがよくわかります。 結局のところ、台風が上空の強い風の流れに乗るのか乗らないのかという判断がなかなかつかないことが、これだけ予報がコロコロ変わる原因になっています。一時期進路予想が北よりに修正されたのは、流れに乗れずにむしろ押し戻されるという可能性が強まったことが理由ですが、今日の予報を見ると進路予想が再び北東方向に修正されており、流れに乗る可能性が強くなったようです。 これを見て、「日々予報が変わるとは怪しからん！」とネガティブに捉えてしまう方もいるかもしれませんが、むしろこのような珍しい動きの出現に対して、常識のみでは判断せずにデータに忠実に予測しようと試みる予報官の悩みが、これらの図から伝わってくるように思います。

台風２０号(KIROGI)は発生から6日目に入ろうとしていますが、まだ発生地付近にとどまっています。まるで真夏の迷走台風のような動きですが、昨日の夜には速さが「ほとんど停滞」から「ゆっくり」にスピードアップし（といってもノロノロには変わりませんが）、ようやく動き始めたようです。ただし予報円はまだ大きく、すんなりと北東方向に動いていくのかはまだ不明。台風は形を崩したり持ち直したりしながら勢力を保っていますが、眼も拡大してきました。

台風２０号(KIROGI)は発生から4日ほど経過しましたが、まだ発生地付近をウロウロしています。最初は雲の形も丸く発達しキリッとした小さな眼が現れましたが、１日ほどたって雲の形が大きく崩れて眼も拡大し、現在は多少持ち直してきた状態のように見えます。予報によるとしばらくの間は、このように形を微妙に変化させつつ、ノロノロと北東に進んでいきそうな感じです。

台風２０号(KIROGI)は珍しく南に向かって進んでいます。予報によると明日には反転して北の方向に進みはじめそうですが、まだしばらくはこの周辺をウロウロするかもしれません。今日になってから台風はかなり発達し、小さめのサイズながらすでに眼も現れています。

台風２０号(KIROGI)が日本の南で発生しました。日本近海での発生ですが、現在の予想進路を見るとしばらくは現在地付近に停滞するということですので、今すぐ日本に接近することはないかもしれません。ただし、予報は時間とともに変わるものですし、位置が日本に近いことは確かですから、最新の予報には注意して下さい。