台風200715号 (KROSA) 台風の名前 = クローサ (KROSA) : 鶴 [カンボジア]

2007年10月07日 20:15 JST

台風15号(KROSA)は台湾を通過して中国に上陸しました。台湾では長時間の強風と大雨により、死者5人、その他洪水や地すべり、停電など、大きな被害となったようです。台湾の中央山脈にぶつかったために台風はすでにかなり衰えており、もはやかつての強い台風の面影は残っていません。強風よりもむしろ大雨の方が警戒を要するのではないでしょうか。 今回の台風は、フラフラと経路が揺れ動いて予報が難しい台風と言われてきました。これまでの経路に影響を与えた可能性のある動きは以下の4つと考えられます。
  1. 西北西〜北西に進む動き
  2. 西向き成分や北向き成分を強めたりする振動的な動き
  3. 台湾の中央山脈の険しい地形による撹乱的な動き
  4. 偏西風(あるいは高気圧の周囲の流れ)の影響で東向きに転向する動き
全体の経路を振り返ってみると1の西北西〜北西に進む動きは一貫して変わっておらず、一時的に西や北に進んだのは、全体的な動きに加わった2の振動的な成分のように見えます。それが大きく乱れたのは、西成分の動きが強まって、台風が台湾の中央山脈に激突した時です。この時は3の撹乱的な動きが主となり、台湾東岸でループを描いた後に台湾の海岸に沿って進むという、かなり不規則な経路を見せました。 ただしこれはあくまで、地上における台風の中心を追跡した(速報)結果であり、その後の経路を見る限りでは、台風は台湾の中央山脈をそのまま越えつつ、西向きから北向き成分を徐々に強めたような印象です。4のように台風の転向に伴う別の動きが、この複雑な経路を生み出したような感じはありません。 台風200505号のエントリにも書きましたが、台風の高さを人間の身長にたとえると、台湾の中央山脈はひざから腰ぐらいの高さに達します。その高さの障害物を越えるため、台風はいったん「地上」からは浮き上がって山の地表の上を進むことになります。今回の場合、腰から上の部分はそのまま北西〜西北西に進んだようですが、腰から下の部分がグチャグチャのよくわからない状態となり、その結果として複雑な経路が生み出されたと考えられます。 今回のループ状経路が山岳地形によって生み出された「見かけの経路」なのだとすれば、それをきちんとシミュレーションできると面白いと思いますが、いずれにしろ、豊富なデータをきちんと事後解析すれば、より確からしい経路が判明してくるのではないかと思います。 なお、偏西風の影響でいつ東向きに転向するのかも、この台風のその後の影響を考える上では重要なポイントとなっていましたが、台湾に激突した上に、転向前に中国大陸へと上陸してさらに衰弱しそうですので、数日後に日本にやってくる(かもしれない)時まで勢力を維持するのは困難となりました。しかし元々が台風であるような低気圧が接近する時は大雨になりますので注意が必要です。

2007年10月06日 23:30 JST

台風15号(KROSA)は与那国島で最大瞬間風速63.2m/sを記録した後、にわかに西に進路を転じて台湾に上陸しました。ところが台湾の中央山脈に行く手をさえぎられたのか、押し戻されて台湾東岸にまで逆戻り。台湾の近くでクルクルと回りながら行き場を探しています。 これだけの強い台風が台湾東岸で停滞状態となってしまったため、台湾では強い風雨が長時間続いています。台湾の中央氣象局によると、10/5からの累積雨量は多いところで既に1000mmを越えているようです。一方、台風が通過したはずの先島諸島でも、台風の停滞によって荒れ模様の天気と海の時化が長時間続きそうです。

2007年10月06日 15:00 JST

台風15号(KROSA)は与那国島付近を通過しました。台風が速度を上げたために通過時刻は予報よりも早く、与那国島では11:40(JST)に観測史上最低気圧の929.2hPaを記録しました。ちょうどその時刻の衛星画像(可視画像)を下に示しますが、この時間は眼の中も雲で覆われていたようですので、眼の中に入ったはずの与那国島でも晴れて空が見えるような状況ではなかったように思えます。 久米島を直撃した9月の台風11号、西表島を直撃した9月の台風12号に続き、今度の台風15号が与那国島を直撃するなど、今年は沖縄の離島のほぼ真上を通過する強い台風が相次いでいます。

2007年10月06日 10:30 JST

台風15号(KROSA)は最盛期を迎えて先島諸島に最接近しつつあります。気象庁によると、石垣島では08:40(JST)に最大瞬間風速59.6m/sを観測しました。レーダー・降水ナウキャストを見ると、波照間島はちょうど台風の眼を取り囲む壁雲の真下付近にあって、猛烈な風雨にさらされていると考えられます。また、石垣島にも非常に強い雨雲がかかっています。 Google Earth版で計測してみると、午前9時の段階で台風の中心は、波照間島から約50km、石垣島から約100km、与那国島から約100kmの位置にあります。台風の速度が20km/hですので、与那国島への最接近は午後1時から2時ぐらい、その時には台風の眼に入るかもしれません。台風が大きいために激しい風雨が続く時間も長くなりそうです。与那国島では、台風からまだ遠く離れた今朝の段階で最大風速37m/sを記録しています。

2007年10月05日 22:15 JST

台風15号(KROSA)はさらに発達して、「大型で猛烈な」台風になり、眼もだいぶ円形に近付いてきました。このまま最盛期に先島諸島付近を通過することになると、特に波照間島や与那国島などは強烈に激しい風雨に長時間さらされることになります。さらにこの台風は、西に進んだり北に進んだりとジグザグな動きを示しており、予想進路についても時間が経つごとに変化する可能性がありますので、最新の情報をチェックするようにして下さい。

2007年10月03日 21:00 JST

台風15号(KROSA)はフィリピンの東で停滞しており、まだ発生地点付近をウロウロしています。ただし少しずつ動きが出てきており、それに伴って台風も発達段階に入ってきたようです。昨日の画像を見ると、中心付近の空隙は単に雲がない領域という感じでしたが、今日の午後の画像では眼と呼べるような形になっており、台風が着実に発達しつつあることを示しています。大きさといい勢力といい、要注意の台風と言えるでしょう。

2007年10月02日 13:00 JST

台風15号(KROSA)がフィリピンの東で発生しました。気象庁の予報などを見ても、この台風は発達しながら南西諸島に接近するおそれがあり、要注意かもしれません。

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