2009年11月05日 21:30 JST
台風21号(MIRINAE)によるベトナムの被害が拡大しています。大雨により各地で洪水が発生し、死者・行方不明者を合わせると120人ほどに達するようです。ベトナムにおける降水量に関して、 NASAの降雨観測衛星による推定では約275mmとなっていますが、現地では24時間雨量が最大600mmに達したようで、60年間で最大の雨量という場所もあるようです。確かにこの台風、上陸直前に勢力を回復して強まったような気配も見えましたので、実際には表面的な数字以上に強い台風だったのかもしれません。また被害が拡大した要因として、ベトナムにおける地上観測網やレーダー施設の整備不足なども、今後解決が必要な問題の一つに挙げられています。
2009年11月02日 21:00 JST
台風21号(MIRINAE)はベトナム中部に上陸しました。今後は弱まりながらカンボジア方面へと進み、ベトナム南部にも影響が出そうです。
2009年11月01日 01:00 JST
台風21号(MIRINAE)はルソン島のケソン州に上陸、そのままマニラ首都圏付近を西に進んで、現在は南シナ海に抜けました。死者は少なくとも12人、各地では浸水が発生して社会基盤にも被害があるようです。ただし死者が合計で900名を越えた 台風16号と 台風17号よりも被害は小規模となる見通しです。この1ヶ月で4個の台風が来襲したフィリピンでは、現在も約10万人が避難生活を続けているとのこと。
2009年10月30日 18:30 JST
台風21号(MIRINAE)は西に進んでフィリピンに接近しています。これまでの台風17号や台風20号とは異なり、台風の経路は一直線にルソン島中部に向っています。この台風は、1ヶ月前にマニラ首都圏に大洪水を引き起こした台風16号と類似したコースを進んでおり、また両方とも「雨台風」の気配があり、台風そのものの勢力よりも厚い雨雲による大雨に警戒を要する点でも似ています。以下では両台風の雨雲を比較してみましょう。
台風16号:2009年9月26日21時JST(マニラ通過後) |
台風21号:2009年10月30日15時JST(ルソン島上陸前) |
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台風21号もぶ厚い雨雲を中心の西側に伴っており、この雨雲による大雨が懸念される状況となっています。ただし上記の画像による比較では、雨雲の大きさ自体は台風16号よりも若干小さいようにも見えます。ただし1ヶ月前の水害からまだ間もない時期の台風接近ですので、復旧がまだ済んでいない場所では特に警戒が必要な状況で、フィリピン各地には既に台風警報が発令されています。
2009年10月27日 18:30 JST
台風21号(MIRINAE)がマリアナ諸島で発生しました。最近の台風に引き続いて、この台風もフィリピン方面へ進むとの予報が出ています。
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