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2012年06月20日 18:00 JST
台風5号(TALIM)は南シナ海を東に進んでいます。勢力としては強い台風ではありませんが、中心付近の雨雲が発達しているようで、むしろ大雨の方に警戒が必要かもしれません。今後は台湾海峡を通り抜けて、東シナ海にまで出てくるとの予報になっています。たとえ台風としての勢力を維持できずに低気圧に変わったとしても、台風の「残骸」の低気圧は通常の低気圧よりも大雨を引き起こす場合がありますので、ここ数日はそうした低気圧の行方にも注意しておく必要があります。
なおこの台風の進路予想図は台湾海峡を通過するような図になっていますが、台湾海峡はそもそも幅が狭く、しかもその方向が多くの台風の進行方向とは異なるため、どこにも上陸せずにここを通り抜けるというのは実は至難の技です。台風進路予想図の類似台風検索機能を用いて調べてみても、1951年以来の台風でここを「台風のまま、上陸せずに」通り抜けた台風は見つかりませんでした（もちろん検索漏れの可能性はありますが）。この条件に近い過去の事例としては、台風199811号が温帯低気圧に変わった状態で台湾海峡を通過したケース、また台風200601号が中国本土の海岸沿いを進んだケースなどがあります。さて台風201205号は、「台湾海峡通過」という偉業（？）を成し遂げられるでしょうか？
2012年06月18日 06:45 JST
台風5号(TALIM)が南シナ海で発生しました。今後はゆっくり東に進むとの予報が出ています。
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