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2014年07月14日 22:30 JST
台風8号(NEOGURI)は死者3名、全壊住家は6棟と、数字としてはそれほど大きな被害とはなっていませんが、梅雨前線による大雨とも重なって、全国に影響を与えました。そしてこの台風については、台風情報の出し方に関して、今後の検討を要する点がいくつか出てきました。これを今後何回かに分けてまとめていこうと思います。
まず最初は、台風が温帯低気圧に変わる発表のタイミングに関する問題です。これを気象庁台風情報(実況)とアメダス観測データとの食い違いにまとめました。台風の温帯低気圧化発表の問題を、認知的不協和という社会心理学用語を用いて分析しています。
2014年07月09日 11:45 JST
台風8号(NEOGURI)は宮古島の東を通過し、東シナ海に抜けました。しかしこれまでのところ、最接近した宮古島地方では最大瞬間風速が下地の36.5m/s（8日2:25）程度におさまって、マンゴー落下被害などもなかったのに対し、台風の進行方向右側では強風と大雨が続いています。強風については渡嘉敷で最大瞬間風速が53.0m/s（8日13:58）など、8日の最大瞬間風速上位10地点は軒並み台風の右側に入った地点となっています。また大雨については、レーダー動画を見るとわかるのですが、台風を取り巻く南西に伸びた雨雲の帯がたまたま沖縄本島の上に停滞し、次々に雨雲がやってきて台風通過後に雨が強まっています。豪雨イベント検出を見ると、過去最大級の大雨となっている地点もあります。沖縄本島地方には大雨特別警報も発表されており、各地で被害も出ているようです。
台風8号は現在、ゆるやかに衰えつつ、九州に接近しています。この状況で第一に注意を払うべきは大雨で、気象庁の全般台風情報によると、特に四国や九州で雨量が増えそうです。今後の雨雲の動きに注意を払ってください。
2014年07月08日 09:00 JST
台風8号(NEOGURI)は宮古島に最接近していますが、レーダー動画で見ると宮古島の東側を通過しつつあり、島への直撃は避けられそうです。また、相変わらず大型の台風で眼も大きいため、以前に宮古島で大きな被害となった台風200314号のように、中心付近で急速に風が強まるタイプの台風とはなっていません。
台風の予想進路は、九州の西で急角度でターンし、太平洋側を進む確率が高まってきました。ただし本州付近では、台風中心がどこにあるかよりも、雨雲がどこにあるかも重要な点です。というのも、台風が衰えつつ本土に接近する場合、雨が最も強まるのは必ずしも台風の中心付近とは限らないからです。今年の梅雨は平年を上回る雨量を記録している地点も多く、ここに台風の雨が加わることで災害につながる心配もあります。雨の状況には常に注意を払ってください。
なお、沖縄地方で特別警報が発表されるなど、各地で気象に関する重要な情報が発表されています。これらの情報については、気象リスクウォッチの中の特別警報・警報・注意報データベースや気象警報マップなどでも提供しています。各種の情報を参照しつつ、早めの行動を心掛けて下さい。
2014年07月07日 13:30 JST
台風8号(NEOGURI)は明日の朝から午前中にかけて、宮古島地方に最接近するとの予報になりました。最接近時の予想勢力を見ると、11年前の 台風200314号を思い出します。この時は、台風慣れした宮古島住民でも恐怖を感じるほどの最大瞬間風速70m/s以上の暴風が吹き、建物のガラスは吹き飛び、多数の電柱が倒れて、 風力発電所の風車も全滅状態となりました。当時は台風が島を直撃しましたが、今回も台風が西よりのコースを進めば、島を直撃する可能性が残っています。宮古島では現在はマンゴーの出荷が最盛期とのことで、こうした農業への影響も懸念される状況です。
2014年07月05日 12:30 JST
台風8号(NEOGURI)は太平洋上で大きく発達し、眼も次第にはっきりしてきました。沖縄南方での勢力はかなり強くなると予想されており、その後の進路も南西諸島沿いに九州へと進む可能性が高まっています。
2014年07月04日 11:00 JST
台風8号(NEOGURI)がマリアナ諸島で発生しました。今後は発達しつつ北上する予報が出ており、日本の広い地域に影響が出る可能性があります。梅雨末期の時期でもありますので、大雨への備えが必要となりそうです。
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