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2014年10月05日 16:30 JST
台風18号(PHANFONE)は、今日になって進行方向が北北西から北へと変わり、16:00の時点で北北東に進路を取りました。今後の予報によると、転向後は次第にスピードを上げ、四国沖を通過して本州へと一気に接近してきます（上陸する可能性もあります）。今回の台風は大雨と強風の両方に警戒が必要です。本日のデータを見ると、屋久島では12:56に43.7m/s、種子島では14:01に43.4m/sの最大瞬間風速を記録しました。これらの地域は、風速が相対的に小さい進行方向左側に入ったため、それが幸いしたかもしれません。
台風は本日昼の時点では大きな眼を保って強い勢力を維持していますが、これからスピードを上げるに従って雲は円形状から崩れて温帯低気圧に変化し、それに伴って「台風の中心」を追うことの重要性も次第に小さくなります。中心よりも進行方向前方の方が、むしろ雨雲が発達して激しい風雨となることもあります（参考：ご意見・お問い合わせへの回答）。台風中心の動きだけではなく、災害を引き起こす気象現象（雨雲など）の最新情報に注意するようにしてください。
なお、本日台風が接近した種子島にあるJAXA種子島宇宙センターでは、次期気象衛星「ひまわり8号」の打ち上げ準備が進んでいます（参考：MTSAT打ち上げを追う！）。台風の影響が心配されましたが、準備に影響はないようで、打ち上げ日は10月7日の14:16頃と決まりました。ひまわり8号は現在のひまわり6号・7号と比べて性能が大幅に向上し、水平解像度が2倍（より細部が見えるようになる）、時間解像度が3倍（動きがより細かく追えるようになる）、観測波長が3倍（より多くのものが見えるようになる）となります（参考：新しい静止気象衛星－ひまわり8号・9号 - 気象庁）。打ち上げが成功すれば、新しいデータの配信が来年の夏から始まる予定です。来シーズンの「デジタル台風」では、台風の動きをよりダイナミックにお見せしたいと考えています。
2014年10月04日 16:15 JST
台風18号(PHANFONE)は大東島地方に接近しており、風が強くなってきています。14:35には北大東で45.3m/sの最大瞬間風速を記録しました。衛星画像を見ても、眼は拡大しつつも取り巻く厚い壁雲はしっかりと発達しています。そして沖縄から九州にかけての各地では、午後になって気象警報の発表が増えてきています。
台風18号のような秋の大型台風は、勢力が衰える前にスピードを上げて一気に接近してくることがあり、強風と大雨の両方に警戒が必要です。まず強風について、伊豆諸島を除けば風速が弱めとなる進行方向左側に入りますが、台風自体のスピードが速いことから、短時間ではあってもかなりの強風になることが予想されます。また大雨については、台風の接近に伴う台風本体の雨雲による大雨だけではなく、秋雨前線と合体して中心から離れたところで大雨となるケースや、台風の北側で寒気と暖気がぶつかって大雨となるケースなども考えられますので、雨雲レーダーなどで最新の情報を確認して下さい。
そして、1週間前に噴火した御嶽山においても、まとまった雨量となることが予想されています。今後の雨量予想は福島第一原発周辺の雨量マップでも確認できます。
2014年10月03日 14:00 JST
台風18号(PHANFONE)は昨日は小さな眼を見せていましたが、今日は眼が拡大して大きくなっています。ただし眼を取り巻く壁雲は今日も十分に発達しており、本日から台風が接近する大東島地方では大荒れの天気になりそうです。
2014年10月02日 17:00 JST
台風18号(PHANFONE)は昨日の午後から急速に勢力を強め、24時間で中心気圧が40hPa低下しています。台風はもうしばらく発達を続ける見込みで、今後の進路が気になります。
2014年09月29日 16:45 JST
台風18号(PHANFONE)がトラック諸島近海で発生しました。今後はマリアナ諸島に接近しながら発達していきそうです。
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