2005年1月18日
台風1号(KULAP)は、シベリアから日本を通過して太平洋にまで吹き出す寒気にはさすがに歯がたたず、寒気に押し出されるように東北に動いています。台風の北から北西にかけて存在するハチの巣状の雲が寒気の吹き出しに対応しており、さらに北側には発達した温帯低気圧の大きな渦巻が見えています。
2005年1月16日
1月の台風発生ということでビックリされている方も多いようですが、実はこの時期に台風が発生すること自体はそれほど珍しいことではありません。例えば、日時・シーズンで検索から1月に発生した台風を検索し、その「発生年分布を表示」してみると、1951年から2005年の55年間の間に、1月に台風が発生した年は22年あることがわかります。これは40%の割合ですから、それほど珍しい現象とは言えないでしょう。
また、昨日のエントリで言及した台風シーズンにまつわる事情を考えれば、「台風1号発生が昨年より3ヶ月早かった」といった比較にもあまり意味はないことがわかります。これはたとえて言えば、春に桜が早咲きしたのではなく、前年の秋に桜が狂い咲きしたようなもの。したがって、発生時期が早かったといっても、その事実が何か重要なこと(例えば地球温暖化など)を示唆しているわけではない、ということです。このような事情を無視して機械的に桜の開花時期を比較すれば、無用の誤解を招きかねません。
なお本日は計画停電のため、一部のデータを取得できませんでした。
2005年1月15日
2005年 台風シーズン最初の台風となる台風1号(KULAP)がカロリン諸島で発生しました。グアムや北マリアナには多少の影響があるかもしれませんが、日本への影響はない見込みです。
関連する台風ブログ記事
- 2017年台風21号(ラン|LAN)
- 2015年台風2号(ヒーゴス|HIGOS)
- 2005年台風13号(タリム|TALIM)
- 2004年台風24号(ノックテン|NOCK-TEN)
- 2014年台風2号(カジキ|KAJIKI)
- 2012年台風1号(パカー|PAKHAR)
- 2004年台風23号(トカゲ|TOKAGE)
- 2010年台風14号(チャバ|CHABA)
- 2005年台風3号(ソンカー|SONCA)
- 2016年台風10号(ライオンロック|LIONROCK)
|