2005年08月26日
台風11号(MAWAR)は、伊豆半島をかすめ、三浦半島を通過し、東京湾を通り抜け、最終的には千葉市付近に上陸しました。その後、千葉県と茨城県を通過して、太平洋に抜けています。箱根の1日降水量が528mm、伊豆大島の最大瞬間風速が57.0m/s、などが、台風11号が残していった主な記録ですが、被害に関してはそれほど大きなものはなかったようです。
2005年08月25日
台風11号(MAWAR)は北東に進んでおり、伊豆半島に上陸するか、または非常に近くを通過することになりそうです。今日の午後あたりから、伊豆半島から山沿いにかけて猛烈な大雨が続いています。この大雨で川の水位が急速に上昇しているかどうかは、 川の防災情報で確認することができます。
2005年08月25日
台風11号(MAWAR)はほとんど衰えないまま、依然として北に進んでいます。今後は東に向きを変えると予想されていますが、その時間が遅くなれば遅くなるほど、上陸の可能性が高まってきます。台風本体の厚い雨雲は北側〜東側に広がっていて、今回はこれがまともに陸地にかかることになると思われます。また進行速度が相変わらず遅いため、この強い雨雲が長時間かかることによる、大雨への危険性も高まっています。
2005年08月24日
台風11号(MAWAR)は北緯30度を越えようとしており、本州への距離も縮まって上陸の可能性が高まってきました。ただし気象庁発表の予報円によると、上陸する可能性のある地点は紀伊半島〜房総半島までと幅広く、上陸せずに伊豆諸島を通過していく可能性もあるという感じです。一般に、小さめの台風は中心付近の強風に特徴があるため、上陸直後に台風中心が通過する場所では特に注意が必要ですし、その他の地域でも台風の接近に備えて、気象庁の最新の台風情報を入手するようにして下さい。
2005年08月23日
台風11号(MAWAR)は、昨日の夜にいくらか衰弱しましたが、その後は比較的安定した状態を保っています。これからは、強さの変化と同時に、大きさの変化にも注目していく必要があるかもしれません。
2005年08月23日
台風11号(MAWAR)と台風12号(GUCHOL)の二つの台風に、ちょうど挟まれてしまった小笠原はどのような状況となっているのでしょうか? 位置関係を確かめるために、一例としてGoogle Earthを使ってみます。
まずは現在発生中の台風+静止気象衛星画像のKMLを使って、Google Earth上に二つの台風の経路を表示します。また、小笠原の地名がGoogle Earthにはまだ表示されないため、アメダス統計:44301(父島)のKMLを使って、小笠原の場所もGoogle Earth上に表示してしまいます。次に、Tools > Measure > Line を使って距離を測ります(単位をKilometersに変えると便利)。最初に「父島」の上でクリックしたあと、台風経路に沿ってマウスを動かしていくと、父島と台風経路との距離の変化を見ることができます。動きの遅い二つの台風は、ここ1日ほど、小笠原から東西500km前後離れたコースを、それぞれ北西方向に進んでいたことがわかります。
次にアメダスデータをチェックしてみます。風向は昨日以来ほとんど東から南東が続いており、風速は5m/s前後とそれほど強くはありません。小笠原から二つの台風までの距離はほとんど同じですが、この風向から考えると、小笠原は台風11号の勢力圏内にあると言えそうです。また、台風中心までの距離は約500kmと比較的近いのですが、台風が二つとも小ぶりなために、台風の直接的な影響はあまり及んでいないようです。ただし、台風11号の最接近に伴ってこれから徐々に影響が強まるかもしれませんし、小笠原周辺の海は、既にうねりを伴って荒れ模様となっていることでしょう。
2005年08月22日
台風11号(MAWAR)は、8月21日00時JSTには中心気圧994hPaでしたが、それから24時間後の8月22日00時JSTには中心気圧930hPaにまで発達しました。たった1日で64hPaも中心気圧が低下するほど急発達したことになります。現在は台風の眼とそれをとりまく壁雲がくっきり見えています。また、進行方向の海水温が高いこと、大気の風の流れがおだやかなことも、台風の勢力維持にはプラスに働きそうです。
さて、この台風と東側の台風12号との干渉による効果は、今のところ特に目立って現れているわけではないようです。二つの台風の経路を重ねてみると、両者はこれまでほとんど平行に進んでいますが、傾向としては反発気味の方向でしょうか。気象庁などの台風進路予報も、今後は二つの台風が離れていくという予報になっています。
その後、台風11号は午後にかけて、徐々にその形が崩れてきました。勢力としては、昨日の夜から今朝にかけての時間帯が、どうやら一つのピークだったようです。ただしこれから復活する可能性もありますし、衰えたといって安心するのはまだ時期尚早という感じがします。
2005年08月21日
台風11号(MAWAR)は早くも眼が見えはじめ、小さいながらもバランスの取れた渦巻形状へと、昨日の発生以来も着実に発達を続けています。一方、その東側にある熱帯低気圧は、台風強度にまで発達するのかしないのか、果たしてどうなるでしょうか?
2005年08月20日
台風11号(MAWAR)が硫黄島の南で発生しました。まだ小さな台風で、予報によると今のところすぐに発達することはなさそうですが(その後勢力予想は上方修正されました)、発生場所や進路から考えても、日本列島への影響も含めて注意しておいた方がよいと思います。また、この台風のすぐ東、約1000kmほどの距離をおいて、まるで双子のような別の熱帯低気圧があります。こちらがそのうち台風にまで強くなってくると、二つの台風の干渉によって動きが複雑になる可能性もあります。
なお、台風の中心付近の雲を拡大して見たい場合には、デジタル台風Google Earth版が便利です。
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