2009年09月15日 01:20 JST
台風8号(MORAKOT)による台湾での災害の余波が、意外な形で(?)日本にも及んできました。というのも、台湾の山々から流された木が 流木となって東シナ海に流れ込み、黒潮に乗ってトカラ列島から種子島・屋久島地方に接近しているのです。 気象庁 | 海水温・海流のデータ | 黒潮までの距離を見ると、黒潮は沖縄西方を通ってトカラ海峡で東シナ海から太平洋に抜けています。この流れに乗って大量の流木が台湾から続々と漂着しているのですが、種子島・屋久島と九州を結ぶ高速船は海に漂う障害物に弱いという弱点があるため、すでに5日間にわたって運休が続いています。運航再開には流木を除去する必要がありますが、船で地道に回収できるような量をはるかに越える大量の流木が漂流しており、運休は長引きそうです。これも一種の災害というべきでしょう。
2009年09月08日 20:00 JST
台風8号(MORAKOT)による台湾での災害( 八八水災)からちょうど1ヶ月が経ちました。ダライ・ラマの被災地訪問では中国との関係がギクシャクし、その後も内閣が総辞職するなど、現在も政治的に激動と混乱が続いています。このことは、今回の台風災害による衝撃がいかに大きいかを物語っていると言えるでしょう。現在のところ犠牲者は、死者が600人以上、行方不明者を含めると700人近くに達しています。
2009年08月24日 03:30 JST
台風8号(MORAKOT)による台湾での災害ですが、最新の情報では死者160人、行方不明者490人、合計して650人に達する見通しとのこと。山間部での被害は甚大な規模に達しており、これらの地域に住む人々が避難先から自分の家に戻れるように、どのように復興を進めていくかが今後の重大な課題です。また災害対策への遅れから政府への批判が急速に高まっており、政治的にもしばらく混乱が続くかもしれません。
今回の水害は、台湾に台風が上陸した8月8日にちなんで「八八水災」と呼ばれています。このような八並びの日は中華圏では縁起がよい日で、昨年2008年の北京オリンピックでも開会式には8月8日が選ばれましたが、皮肉にもこのような縁起がよい日に、50年前の1959年8月の水害(死者667人)に匹敵する規模の大災害が発生してしまいました。ちなみにこの50年前には、日本でも戦後最大級の巨大災害が発生しています。1959年9月26日に上陸した伊勢湾台風によって死者約5000人に達する大災害が発生してから、こちらも間もなく50周年となります。
今回の「八八水災」は、日本でいえば「伊勢湾台風」(そしてアメリカならハリケーン「カトリーナ」)に相当するほどの大きな衝撃を台湾の人々に与えたのではないでしょうか。そして日本では伊勢湾台風を基準としてその後の防災対策が立案されてきたように、今後の台湾では「八八水災」を基準とした防災対策が立案され、この台風の記憶が長年にわたって語り継がれていくことでしょう。
2009年08月15日 12:00 JST
台風8号(MORAKOT)による台湾での災害は死者500人以上に達する見込みであることを、昨日の14日に台湾の馬英九総統自身が初めて認めました。被害が最も大きいと言われる高雄県甲仙郷 小林村では、当初は土石流で住民が多数生き埋めになり死者400人とも600人とも言われていましたが、その後は生存者も発見されたためにこの情報は誤報(?)というような雰囲気も流れました。しかし現在までにこの村だけで行方不明は約400人に達していることが判明し、結局のところ当初の情報の方が確かだったことになります。現在のところ確認された死者は121人ですが、これに小林村の犠牲者を加えただけで死者は500人に達します。そして各地で発生した多数の土砂災害の調査もまだ進んでいないことを考えれば、最終的な犠牲者は500人を大きく越えていく可能性もあります。
2009年08月13日 21:30 JST
台風8号(MORAKOT)による台湾の状況ですが、災害から1週間が経つというのに、未だに被害の全貌は不明のままです。土砂災害により一村で数百人規模での犠牲者が発生したという情報は否定されましたが、いくつもの村で土石流により多数の犠牲者が発生しているのも確かで、それに加えて数千人規模の人々が山岳地帯で救援をずっと待ち続けています。公式発表では死者108人、不明62人とのことですが、おそらく数百人はまだ生死が判明しておらず、非能率的で遅々として進まない災害救援活動に、被災地の混乱は強まっています。
2009年08月11日 00:00 JST
台風8号(MORAKOT)による台湾での被害はオフィシャル情報では死者23人、行方不明56人となっているようですが、山間部では多数の人(一説には400人とも600人とも)が丸ごと土砂に飲み込まれた村があるといった情報もあり、どうやら中央では特に山間部での災害の全貌がまだ把握できていないようです。まだ被害は拡大しそうです。
台湾南部では過去50年で最悪の災害とも言われる災害の発生を受けて、台風の影響を過小評価して大雨を正確に予測できなかった氣象局に対して、一部の人々から非難の矛先が向けられているようです。しかし観測史上最大の大雨を事前に予測できなかったことで、氣象局に災害の責任を負わせるというのは、さすがに酷な話だと思います。それに、たとえ大雨が正確に予測できたとしても、人々が適切に反応して避難できるようなプランがなければ、結局のところ災害は発生してしまうでしょう。
2009年08月09日 21:00 JST
台風8号(MORAKOT)による台湾での被害が拡大しています。台湾の中央氣象局によると6日0時から9日19時までの積算雨量が、嘉義縣阿里山で2726mm、屏東縣尾寮山で2551mmと、とんでもない雨量に達しています。日本のアメダスで観測した大雨では3日で1300mm程度がこれまでの最大記録ですが(*1)、今回の台湾では4日間でその2倍以上の雨が降っていることになります。台湾各地では洪水や土砂災害などが発生しており、死者不明は34人に達していますが、まだ全貌はつかめていないようで今後は被害が拡大するおそれもあります。
2009年08月09日 13:00 JST
台風8号(MORAKOT)は台湾を抜けて台湾海峡を北上しています。台湾に上陸したにもかかわらず、台風が大型であるため未だに暴風域を保っています。台風が大型で動きが遅いため、先島諸島と台湾は長時間にわたって強風が続いています。与那国島はほぼ2日間暴風域に入りましたが、 アメダス与那国島によるとほぼ3日間にわたって20m/s前後の強風が続いてきたことがわかります。この影響で観光シーズンの現地では交通機関の混乱が続いています。一方の雨ですが、与那国島で3日間に300mmを越えるなど八重山地方ではまとまった雨となりましたが、その他の沖縄地方ではそれほどの雨とはなりませんでした。
2009年08月08日 11:15 JST
台風8号(MORAKOT)は台湾に上陸しました。現在は台湾の東岸に沿って北上しており、今後は台湾海峡を横断して中国本土に上陸するとの予報が出ています。台風の北上に伴って台風の南側に偏っていた厚い雲が沖縄地方にもかかってきており、これまで雨が少なく強風ばかりが長時間続いていた 沖縄でも、場所によっては大雨となりそうです。この台風でフィリピンでも死者11人、台湾でも場所によっては1400mmを越える大雨となっています。
2009年08月08日 10:45 JST
昨日はシステムメンテナンスの影響で、台風8号が先島諸島と台湾に接近中という状況でデータの更新が不安定になりました。皆様にはご迷惑をおかけしました。現在はほぼ復旧していますが、まだ多少は不安定要素が残っており、完全復旧には至っていません。
なおその他のページでは、これとは無関係の理由でも障害が発生しています。まずTwitter版ですが、これは8月6日に発生したTwitter側の障害の余波でメッセージの投稿に制限がかかっているようで、台風情報の投稿が止まっているように見えています(実際は更新を試みています)。次にリアルタイム・アメダス(アメラス)ですが、こちらはデータ配信元でデータの配信が不定期に遅延するトラブルが発生しています。
2009年08月06日 21:00 JST
台風8号(MORAKOT)は先島諸島の南方を西に進んでおり、先島諸島は暴風域に入り始めました。 宮古島 下地では20:00に風速が26m/sに達しています。また沖縄本島から台湾にかけても強風域に入っています。今回の台風は大型ではありますが、雨雲は相変わらず中心付近で薄く、むしろ中心の南側に偏って広がっています。ゆえに 沖縄のリアルタイム・アメダスを見ても、この地方ではまだ大して雨が降っていません。ただし台風の今後の動き次第では、雨雲が陸地にかかってきて大雨となる可能性もあります。
2009年08月05日 20:30 JST
台風8号(MORAKOT)は、発生直後は雲が広範囲にばらけ、中心部がスカスカという形になっていましたが、今日になって中心付近に雲がまとまってきており、発達する徴候を見せ始めています。もともと大型の台風であるのに加えて、気象庁の予報も上方修正となりましたので、沖縄方面は広い範囲に影響が出そうです。
2009年08月04日 07:45 JST
台風8号(MORAKOT)が日本の南で発生しました。予報によると今後は西北西に向かって沖縄方面へと進むようです。この台風に関しては既に熱帯低気圧情報が出ていましたが、発生は 台風7号よりも後になりました。
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