デジタル台風：2014年台風7号（ハギビス

台風7号(HAGIBIS)は、発生後に華南に上陸していったん熱帯低気圧に変わりましたが、東シナ海に出て台風に復活しました。台風は勢力で見れば強くはありませんが、梅雨前線に暖かく湿った空気を送り込むため、各地の雨が強まる可能性があります。ところで今回の台風7号は、いったん台風から熱帯低気圧に変わった後に生き返るという復活台風となりましたが、これは台風200917号以来、5年ぶりの復活台風となります。そこで、これを機会に、過去の復活台風を検索してみましょう。資料室から復活した台風のリストを検索してみると、今回の7号は5年ぶり37回目の復活台風であることがわかります。果たしてこれは、どのくらい稀な出来事なのでしょうか。割合を計算してみると37/1657=0.022となり、50個に1個程度（約2パーセント）しか存在しない珍しい台風ということになります。とはいえ、台風シーズンごとの台風発生数が27個程度に達することを考えれば、復活台風は2年に1個ぐらいあっても不思議ではない、という計算になりますので、それほど稀な現象とは言えない感もあります。

台風7号(HAGIBIS)が南シナ海北部で発生しました。気象庁の予報によると、今後は台湾海峡方面に進んで華南に上陸し、それほど強くは発達しない見通しです。なお6月14日時点で7個の台風発生は、1971年の10個、1965年の9個に続き、1958年の7個に並ぶペースで、約40年ぶりの早いペースとなっています。

デジタル台風：2014年台風7号（ハギビス｜HAGIBIS）

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