2016年07月07日 13:00 JST
台風1号(NEPARTAK)は依然として中心気圧900hPa・最大風速60m/sの猛烈な勢力を保ちつつ、台湾に向かって進んでいます。すでに強風域に入っており、明日の朝には上陸する見通しです。
ところで本日は、ひまわり8号が登場して1周年の日となります。この1年、ひまわり8号の驚異の性能のおかげで、自然現象に関するこれまでのイメージを覆す画像(映像)をたくさん見ることができました。たとえば台風の高頻度観測画像(動画)で見られる台風のダイナミックな一生は、ひまわり8号が初めて詳細に描きだしたものと言えます。こうした新たな発見がある一方で、現時点ではまだひまわり8号の能力をフルに引き出せているとは言えません。今後も研究を進めていきたいと考えています。
2016年07月06日 15:00 JST
台風1号(NEPARTAK)は、いきなり中心気圧900hPa・最大風速60m/sの猛烈な台風に発達してきました。これは台風1号としては観測史上最強です(参考:台風1号リスト(最低気圧昇順))。
以下の画像を見ても、ピンホールのような小さく引締まった眼がくっきりと見えていることがわかります。また台風高頻度観測動画を見ると、今朝からは台風の眼の形状が安定してきたことがわかります。これは台風のバランスが取れて最盛期に入ったことを示していると考えられます。
今後台風が接近・上陸するとみられる台湾では、台風シーズンの最初からいきなり厳しい風雨に見舞われる事態となりそうです。一方、台風の進路が南にずれたため、八重山諸島への直撃はまぬがれそうですが、それほど遠くないところを通過しますので、大きな影響が出そうです。
2016年07月03日 10:45 JST
台風1号(NEPARTAK)がカロリン諸島で発生しました。今後は北西に進む予報となっています。
今年は台風1号の発生が遅いことが話題になっていました。台風シーズンの最初に発生した台風を台風1号と呼びますが、1951年以来の統計によると、台風1号の発生が7月にずれこんだ年は1998年と1973年の2回しかありませんでした。今回は3回目となり、1998年に続いて史上2番目に遅い台風1号の発生ということになります。
実はもう一つの大記録が目前にまで迫っていました。それが台風無発生期間の最長記録です。これまで台風が1個も発生していない空白期間が半年以上も続いており、あと少しで1951年以来の最長記録を上回るタイミングだったのですが、4776時間(199日)という1位タイ記録で途切れることになりました。いずれにしても、これまでの今シーズンの台風の発生状況は異例だったと言えるでしょう。
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